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小林祐梨子さん北京五輪代表に決定!!
 
 マッチングプロクラムコース2年次に在学中の小林祐梨子さんが、2008年6月29日の陸上日本選手権女子5000メートルで15分11秒97で初優勝し、初の五輪代表を決めました。
千葉大学長と握手する小林さん
 <試合日程>
   女子陸上競技5000メートル  国家体育場(愛称「鳥巣」)
     予選 8月19日(火)
     決勝 8月22日(金)




「北京の夏よ 燃え上がれ」

MPコース教育部長 小島正明
 「人生に無駄な経験は、ない」- 私の好きな言葉です-
 小林祐梨子さんを見ていると、多くの人にとっては耐え難いと思われる経験をも、すべてプラスの方向に転じていることがわかります。決して自分の夢を見失うことはありません。
 MPコース2年生(小林さんの同級生)が作った受験生向けの今年のMPコース紹介ポスターは、一番上に「それぞれの夢へ」と書いてあり、その下に2年生16人全員が、それぞれ違った教科書を持って立っています。写真の下には「同じコースなのに、みんな違う教科書?」と疑問を投げかけ、さらにその下に理由が書いてあります。「MPコースでは、ひとりひとりの目標に合わせた科目履修をおこなっています。文系でも、理系でも、自分の興味のあることならなんでも。興味のある分野はそれぞれ違っているので、私たちはみんな、違う教科書を持っています。」
 ポスターの中で小林さんが持っている教科書が「大学での微分積分学II」と知ったら皆さんは驚くでしょうか。この教科書こそが、小林さんがMPコースで学んでいる理由を示しています。そうです。数学の教師になることが小林さんのもう一つの夢なのです。
 MPコースに対しては、今でも多くの誤解があります。その中の一つに「スポーツ推薦枠があるのではないか」というものがあります。そんな質問をする人には、私は、小林さんの入学試験の成績を示したい思い
に駆られます。入学後は、定期試験が近づいてくると、休日のMPルーム(教室兼学習室)で、数学をともに学んでいる同級生と一緒に勉強をしている姿を見かけることがあります。
オリンピック出場が決まった日の夜、MPルームに、「祝 ゆりチャン 五輪出場決定 おめでとう!!!」と大きなはり紙が出ているのを見つけ私はうれしくなりました。小林さんとその仲間達がそれぞれの夢に向かって進んで行くのを楽しみに見守っていきたいと思っています。
 小林さん 暑い北京の夏を いっそう熱く、燃え上がらせてください。



7月7日(月)北京オリンピック出場記念シンポジウムが開催されました。
花束贈呈 寄せ書きをするMP学生


  7月11日(金)桃太郎スタジアムで公開練習を行いました。
ウオーミングアップ中(OKAYAMA UNIV. の文字とサングラスに映ったトラックに注目)

練習の前のインタビュー光景

跳ぶような美しいフォームの走り 目標に向けたトップアスリートのまなざし



小林さんは大学に来ているの?と言う人とスーパー女子大生と言う人

スポーツ教育センター(MPコース教育部) 鈴木久雄
 小林祐梨子さんが岡山大学に入学する際、学長のコメントは「小林さんはあくまでも一人の大学生であり、特別扱いはしません。」でした。オリンピック出場が決まった現在でも同様に言われます。
 先日、増田明美さん(スポーツジャーナリスト)に岡山大学(NHK大学セミナー)で講演をしてもらいました。講演前にあいさつに伺うと、まず言われたのは「小林さんは合宿ですか?」です。私が「授業を受けていますが」と言うと、「え?」そして「そうですよね。大学生ですものね」と。小林さんは実業団にも所属していることから、当然、オリンピック最終予選の前ですので合宿に行っているものと思われたのでしょう。同じようなことは、多くの人に聞かれます。「小林さんは大学に来ているの?」と。岡大生ですから、授業を受けなければ単位は取れないし、逆にどうしてたずねるのでしょうと聞き返したくなります。増田さんの講演では、小林さんにも触れ、今後陸上界に大きく影響を与える人と言われていました。そのくらい力が感じられるということでしょう。
 小林さんに対する岡山大学の対応は一般学生と同じですが、世間やマスコミは普通の大学生と違う扱いを受けていると思っているようです。しかし、小林さんは毎日大学に来て、普通に授業を受け、普通に練習をし、オリンピックに出場します。これらのことがマスコミに徐々に伝わり、現在は「スーパー女子大生」と言われたようになったと思います。小林さんにとって普通が、世間では普通ではないようです。
 小林さんは大学では数学と英語を中心に勉強する女子大生で、数学の教員が将来の夢の一つです。大学を離れればオリンピック選手ですので、確かにスーパー女子大生でしょう。しかし、岡山大学では、もちろんマッチングプログラムコースでも一般学生として扱われています。同級生、友達もみな同じスタンスです。このような環境が小林さんも落ち着いて学生生活をおくれるのでしょう。これからも特別視をしない、されない大学生でいてもらいます。試合と授業が重なっても、陸上競技が不利益になっても、一般学生とは同様に特別なことはしません。
 北京オリンピックでは、国際性を高めるチャンスです。日頃の練習の成果を発揮し、ぜひ楽しんで来てほしいと思っています。また、オリンピックで走っている姿を思い浮かべると、今からわくわくします。身近にスーパー女子大生がいて本当に幸せです。これで本当に北京オリンピックが楽しみになりました。
 前期試験も頑張ってください。

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