1.MPコースの理念 |
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Q1
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なぜ、今、MPコースなのか?
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A1
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新教育課程の実施により、「ゆとり教育」、そして「総合的な学習の時間」をすごした生徒が育ってきています。激しく変化する社会では、単に多くの知識を持った人ではなく、知識を活用できる人が求められています。このような状況の中で、岡山大学では、広い視野から自分で考える力を育んできた生徒を受け入れ、その個性や能力を一層伸ばし、将来は、先進科学分野、国際連携分野、あるいは地域のリーダーとして活躍できる人材を養成するためにMPコースを発足させました。
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Q2
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このコースの特徴は理系あるいは文系?
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A2
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理系を中心に学んでいる学生が多いのですが、保健体育や国際法に関心をもっている学生もいます。出身高校の学科も普通科、理数科の他に、国際情報科、英語科、文化総合科など多彩です。MPコースでは、入学後も幅広い分野に勉学意欲をもつ生徒を受け入れます。色々な分野に興味があり受験段階で志望分野を決めかねている人は、MPコースに入学後、他方面の勉強をしつつ、時間をかけて専門領域を決めることができます。
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Q3
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従来の学部学科と比べてどこが新しいのか?
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A3
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MPコースの学生は、アカデミック・アドバイザーの助言を受けながら文理の枠を越え、自分に最も適した履修プログラムを作ります。そのため、履修プログラムは学生1人ずつ違います。同じ授業時間割で学んでいる者はいません。通常の学部、学科に属する学生が選択科目を除いてクラス全員で常に同じ授業を履修するのとは際立った違いがあります。
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Q4
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卒業後にどんな分野に進めるのか?
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A4
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今春卒業した第1期生は様々な分野に就職し、また、進学しています。向上心にあふれた個性派ぞろいの学生を見ると、本コースで学ぶことにより社会に羽ばたく大きな翼を持ってくれることが期待できます。卒業研究に関連した岡山大学の大学院へ進学することはもちろん、外国を含め他大学の大学院への進学の道が大きく開かれています。MPコースで学んだ広い視野と専門性を基にして、多様な分野において能力を発揮し、幅広い分野で活躍することができます。
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2.入試の特徴 |
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Q5
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MPコースの選抜の特徴は?
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A5
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本コースで学ぶのに必要な理解力、思考力、表現力などの資質を見るために、各種の試験を、センター試験を課さないAO入試方式で行います。どれだけ多くの知識をもっているかではなく、いかに知識を活かすことができるか、という点が重視されます。
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Q6
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まだ入学後の専門を決めていないが、受験できるか?
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A6
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受験できます。MPコースでは受験段階で幅広い分野に興味があり入学後に様々な分野の内容を勉強していく過程で専攻を決めたいという人も歓迎します。入学後にガイダンス科目などを幅広く受講する中で、担任やアカデミックアドバイザーの助言を受けつつ、専門分野を決めることができます。
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Q7
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もし、MPコースの入学試験に不合格になった場合は、他の試験は受けられるか?
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A7
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10月末という早い時期に入学試験が行われ、合格発表が11月中旬(詳しい日付は、入試要項で確認してください。)ですので、他の試験を受けることに支障はありません。
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3.入試の具体的内容 |
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Q8
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試験方法が通常の入学試験とはずいぶん違うが?
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A8
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第2次選抜では、MPコースで学ぶのに必要な理解力、思考力、表現力などの資質を見るための試験を行います。思考に時間をかける人、他人の話を聞いて考えを膨らませることができる人など従来の試験では十分に実力を発揮出来にくい者が受験しやすいようにしています。センター試験のような択一式問題であるとか、記述式ながら模範解答を要求するような出題をするのではなく、問題提起とか、論理の展開などについて丁寧に実力を判断します。
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Q9
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「講義に関するレポート」とはどんな試験か?
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A9
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担当教員が、講義を理解するのに必要と考える資料等は配布されますから、ひたすらノートをとる必要はありません。大切な点は、講義内容のポイントをつかむことです。複雑な事柄から法則性を見出したり、枝葉の話に惑わされることなく真意をつかむことが重要です。また、講義の流れに沿って、いくつかの設問が出されることがあります。ホームページ(HP)に講義例とレポート課題例を掲載しますので受験の参考にして日常の勉強に役立て下さい。
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Q10
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「ポスター発表」とは何をするのか?
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A10
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小論文の試験時間(180分)中に、与えられた課題に対して発表用のポスターを作ります。サインペンを使って分かりやすい形式で書き、これを黒板などに貼り(A3判の用紙、2〜6枚程度)、他の受験生の前で1人ずつ発表(6分)します。同じ小論文問題を選択した受験生毎にグループ(1グループは約6名)に分かれて行ないます。
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Q11
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「グループ討論」とは何?
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A11
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全員のポスター発表が終った後、試験委員の指示に従い、発表内容についてグループ討論を行います(40分)。他の人が考えたことを理解して、自分の考えを述べることが出来るか、討論を通じて自分の考えを高めることができるかなどが評価されます。
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Q12
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「個人面接」では、どんなことを聞かれるのか?
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A12
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通常、MPコースの個人面接では「志望理由」は聞きません。それは、すでに「自己推薦書」で書いてもらっているからです。MPコースでは、第2次選抜の第2日目の試験は、一貫したものであるととらえています。そのため、個人面接では、主として、小論文、ポスター発表あるいはグループ討論に関連した質問をします。
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Q13
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入学前教育はどのように行われるのか?
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A13
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早い時期(11月中旬)に合格が決まった高校生に対し、合格に浮かれることなく学習習慣を継続させ、大学で必要な基礎学力を補強するため充実した入学前教育を行なっています。主な内容は、読書指導(毎月1回)、英語個別指導のレポート提出(隔週)、授業参観・セミナー参加です。 |
4.カリキュラム、修学支援体制 |
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Q14
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MPコースとしての施設は? 担任教員の職務は?
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A14
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MPコースの学生のためにMPルームがあり(1〜3学年に各1部屋)、MPコース独自科目の授業が行われるほか、空いている時間には自習室として利用できます。MPルームには、パソコンやインターネット、プレゼンテーション用設備(プロジェクター、ホワイトボードほか)、英語学習教材などが備えられています。MPコースでは、学生個人の目標・目的に応じた科目履修が基本です。履修科目の選択にあたり、アカデミック・アドバイザーの助言を受けることができます。また、1年次から4年次まで、生活面に関して担任教員から助言を受けることができます。
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Q15
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学生自身が履修プログラムを作るとは?
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A15
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MPコースの学生は、一部の学部・学科の授業を除き岡山大学で開講されているすべての授業を受講することができます。アカデミック・アドバイザーの助言を受けつつ、将来の目標にマッチした独自の履修プログラムを作ります。なお、卒業に必要な履修単位は128単位です。
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Q16
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MPコース独自の授業にはどんなものがあるか?
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A16
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独自なものとしては「MP個別指導」、「自然科学入門(MPコース)」、「英語(MPコース)」、「MP英語」、「MP教養ゼミ」があります。「MP個別指導」は、1年次から3年次まで開かれます。アカデミック・アドバイザーの指導助言を受けて、各人のオンリーワン型の個性ある履修計画を支えます。「英語(MPコース)」、「MP英語」では、実践的な英語力を伸ばし国際的に活躍できるための準備をします。「MP教養ゼミ」は、高度な教養教育とも言えるもので、さまざまな知の領域(日本語、倫理・哲学、異文化、自然科学)に関して学び、主体的に考えた内容を基に、互いに討論することを通して幅広い教養を身につけます。従来の「知識伝授型」の講義ではなく、課題発見・解決、発想力、表現力などを重視した学生・教員の双方向的で知的好奇心にあふれた「創造性開発型」の授業です。
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Q17
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岡山大学のすべての学部の授業を受けることができるか?
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A17
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基本的にすべての学部の授業を履修することができますが、履修条件などの制限がある授業もあります。また、医学部医学科と歯学部は、それぞれ医師と歯科医師を養成するため特別の履修課程が求められますので、受講は困難です。
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