在 校 生 の 声     


「環境革命」への思い


西川 聡志

 私は幼い頃から、昆虫採集、釣り、山登りなど、自然に触れる事が大好きでした。自然を愛する気持は、いつしか自然環境の保全を学び、環境問題の改善にも役立ちたい、と願う気持ちへと変化してきました。

 しかし、“環境問題”といってもさまざまな事を学ぶ必要があります。世界中のより多くの人々に環境問題の真実を伝えるためには、外国語や環境教育の知識が必要になります。また、環境改善のための社会の仕組みを知るには、政治・経済・法学の知識も必要です。さらに、新しい環境改善技術を生み出す工学や環境理工学の勉強に加え、環境汚染物質を突き止めるためには薬学分野の勉強が必要です。生態系や地球そのものの大切さを知るには、農学や理学の分野などきわめて幅広い分野の勉強をする必要を感じました。

 私は高校2年生の夏に、岡山大学のオープンキャンパスに参加しました。しかし、私が一番訪れたかった学部は定員オーバーでした。その時、ある先生が「マッチングプログラムコースの説明会に、ぜひ来てください。」と言っているのが聞こえたので、そのとき初めて耳にした学部(コース)の説明会に偶然出席することになりました。説明を聞いている内に、MPコースでは、将来の目的を明確にし、幅広い分野を学ぶことを奨励しているのがよくわかり、話にのめり込んでいる自分がいることに気づきました。MPコースの説明を聞いて、私は絶対にこのコースに入ろうと決心しました。

 無事合格できた今、私は週末には先生に連れられ、幼い頃のように無邪気に自然の中を走り回っています。自然に接して、生物の魅力と大切さをもっと知り、将来は生物と自然環境の大切さを人々に伝え、自然環境の保全を研究してゆきたいと願っています。

 過去に農業革命や産業革命は起きました。そして、今こそ“環境革命”を起こす時ではないでしょうか。“環境革命”の最先端に立つ日本の社会を作るために、私も一役担うことのできる職業に尽きたいと考えています。

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