在 校 生 の 声     


環境問題解決にエコカーで挑戦する


山田 光太郎

 僕がこのマッチングプログラムコース(以下MPコース)を知ったきっかけは、高校の担任の紹介でした。それから、MPコースについてインターネットで調べ、またMPコースの説明会に参加しながら、夏休み前には受験を決めていました。受験を決めてからというもの、担任の先生と夏休みを使って猛特訓の毎日でした。大変だったけど、今思うとレポートやプレゼンの練習は、受験に本当に役に立ったと思います。同時に、新聞を読んだり、科学誌NEWTONを読んだりしながら、幅広い知識をつけようと考えました。資料集の端っこのコラムや、環境問題に関するテレビ番組などは、意外と試験に使えるように思いました。

 夏休み前は、まだ学びたい分野も決まっていませんでしたが、MPコースの試験のためにいろいろ読んだり、聞いたりしているうちに、燃料電池について学びたいと思うようになっていました。環境問題にはもともと興味があり、それに自分の好きな車に関する仕事をしたいなと思うと、燃料電池車という答えが出てきたのです。水素を使って水しか出さない究極のエコカーは、地球の未来を考えた車だと思っています。ただし、現状は、触媒に使われている白金がかなりコストを上げてしまっています。そこで、白金に代わる触媒を研究することや、より効率のよい燃料電池システムを研究し、燃料電池車の未来を切り開くのが僕の夢です。また、MPコースに光触媒を使って水素を作ろうという目標をもっている仲間がいます。よく2人で、水素が石油に取って代わる日がくるといいなと話しています。

 MPコースに入ってみて思ったことは、本当に幅広い分野を学んで行けるということです。僕自身は、学部横断型の履修はあまりしていないのですが、主題科目で「動物の進化」と「生活の中の微生物」という完全に生物分野の勉強をしています。生物は高校で少し習った程度でほとんど知識を持っていませんが、MPコースの生物分野の人に教えてもらったりしながら、おもしろく勉強しています。

 わからないところを教えあったり、また興味を持つ分野が異なる人と意見を交換するということは、大学の中ではなかなかできることではありません。しかし、僕らのいるMPルームでは、こんなことが気軽にできるのです。このことは、MPコースが持つ利点の1つだと思います。また、同級生(私たちは第3期生です)には、国際関係のことを学んでいる友達も在籍しています。理系の立場だけでなく、文系の立場の意見も聞くことができ、いろいろ考えさせられることも多いです。僕はこんなMPコースが大好きです。

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